土木・建築を問わず、コンクリート工事の型枠ではコンパネを利用した工法が主流です。現在多くの型枠では、均しコンクリートにコンパネを固定する際、桟木を使った固定方法が多く、手間と時間をかけて型枠を組み立てるのが「あたり前」になっています。

コンパネクランプの開発にあたり、この「あたり前」の工法を「もっと早く、もっと簡単に行えないのか」 を追求し完成したのがコンパネクランプです。
コンパネクランプの誕生で、現場での型枠組立時間は大幅に短縮、さらに均しコンクリートの節約にも役立ちます。

さらに、これまで手間の掛かっていた曲線型枠組立は、これまでと違い容易に曲線を出す事が可能になります。

 

■ 型枠の根元を挟んで固定可能!
■ 直線・曲線を問わず、しかも簡単に建て込みが可能!
■ コンパネ1枚にコンパネクランプ1個でOK!(曲線の場合2個)
■ 桟木による根元止めが不要、しかも均しコンクリートが割れません。
■ コンパネの目地も二つの釘穴で自由自在です。
■ 型枠解体が容易で、時間短縮に効果発揮します。
■ 均しコンクリートを減少し、型枠組立・解体が早く経費削減に役立ちます。

   
 
 ※写真のコンパネクランプは撮影のため赤く塗装しています。(販売製品は塗装していません。)

注:均しコンクリート=捨コンクリート



 

 コンクリート構造物の下幅より、型枠を組み立てる為の必要な幅として、それぞれ10センチの余裕をみて均しコンクリートを施工しています。
 10センチの余裕の必要性としては、型枠の下部を固定する為に型枠の外側に桟木(角材 3×6センチ)を均しコンクリートに固定する為に、この幅が必要となっています。

 

 

一般的に公共工事の設計基準としては、型枠を組み立てる際に必要な幅として、前後にそれぞれ5センチの余裕のみ計上している為、現場と設計基準の間に必要コストのズレが生じてしまいます。

 
 

コンパネクランプは、コンクリート構造物の内部すなわち型枠の内部に配置されるため、設計基準である均しコンクリートの余裕幅が5センチあれば容易に施工でき、無駄な材料費が削減されるメリットがあります。

 



 

 場所打ちコンクリート構造物では、一般に「とおり」という言葉で代表されるように、見栄えが重視されています。型枠の下部は、コンクリート打設時に荷重が最も掛かる場所であり、この部分の型枠が変位すると、「とおり」が悪くなり、見栄えも悪くなります。
 この為現場では、位置打しした墨にあわせて桟木を固定し、これに型枠(コンパネ)を釘にて固定する手法がとられています。

 

 

 施工する全線に渡り桟木を固定する必要があり、現場に持ち込む材料が多くなると共に、コンクリート打設の際に型枠下部の隙間から漏出した (一般的に「ノロ」) モルタルペーストが桟木に付着・硬化し、その清掃に手間を必要とします。また、型枠の解体時には、桟木を固定した釘を抜く等の作業が必要となり、手間がかかってしまいます。

 
 

 型枠(コンパネ)の下部を必要に応じて、コンパネクランプで固定できる為、下部を固定する桟木が不要となり、現場に持ち込む材料を削減できます。
 また、型枠解体時には、コンパネクランプを取除く必要は無く、桟木を清掃する必要ありません。その結果、施工効率がアップし経費削減になります。

 



 

 型枠下部を桟木に固定する為、構造物より必要幅10センチを見込み、均しコンクリートを打設後、墨だしを行い桟木を固定する手順で施工してます。

 

 

 均しコンクリートの設計幅は、構造物の幅より前後に5センチづつ余裕として計上されている為、余裕幅を10センチで施工すると、余分なコストが掛かってしまいます。また、余裕幅を10センチ取っても桟木固定時に均しコンクリートの端部が割れる事が多く、桟木の固定に手間の掛かる事が多く見られます。
  特に冬季は、外気温度が低くコンクリートの硬化時間が遅い為、この減少の発生率が上がってしまいます。

 
 

 型枠下部を固定する際、コンパネクランプと桟木では下図の様に、固定するコンクリート釘の位置が7センチも違ってきます。
  均しコンクリートを設計幅(余裕幅5センチ)で打設しても、その端部から8センチ離れた箇所に、コンパネクランプを固定することになり、均しコンクリートが割れる心配はありません。
  コンパネクランプを使用すると、冬季でも均しコンクリートが割れにくい為、型枠下部の固定に手間がかからず、工程管理が容易になります。
また、固定するコンクリート釘も桟木使用時には65ミリ必要ですが、コンパネクランプ使用時では、38ミリで十分です。

 





 

 所定の曲線に合わせて、墨出しを行い桟木を固定してゆく。
但し、コンクリート構造物の曲率半径が小さくなると、桟木に切り目を入れて固定していかないと、所定の曲線が得られない場合があります。

 

 

 一度、桟木に切り目を入れると、桟木としての商品価値が無くなるばかりか、産業廃棄物として処分しなければならなくなります。
  また、切り目を入れなくても桟木を固定できた場合でも、桟木を曲げた状態で長時間(組立から脱枠)拘束されるため、型枠脱枠後には桟木が変形してしまい、商品価値が半減してしまいます。

 
 

 墨出しを所定の曲線に合わせて行った後、コンパネクランプをコンパネ1枚に(1.8メートル) につき2個(90センチピッチ)にて固定して行くだけで、容易に所定の曲線が得られます。また、型枠の組立および解体が早く、桟木のロスが無くなると共に産業廃棄物の減量化につながり、環境にやさしくコスト面でも有利です。

 
   

  

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